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素材選び
NOLVIAが素材を選ぶとき、私たちが拠りどころとするのは、その取引価格ではありません。
どれほど希少で高価であっても、美しさを感じられなければ手に取ることはありません。
反対に、他の宝石では替えが利かない色彩や透明度、輝きをもつ素材であれば、たとえ価格に表れなくとも、迷わず選び取ります。
美しさとは何か——
その問いに向き合い続けてきたからこそ、私たちは、確かな目で素材を見極めることができます。
これは、美しさへの尽きることのない探求のなかで生まれた、NOLVIAらしい、ごく自然で誠実な選択です。
しかし、そうして選び取った結果、価値ある素材と重なることも少なくありません。
大切なのは、「高価だから良い」といった短絡的な考えにとらわれないこと。
そして、美しさに真剣に向き合い続けてきたからこそ育まれた審美眼で、
ふさわしいと信じる素材を一つひとつ丁寧に選び取り、作品というかたちに昇華させていくこと——
それが、NOLVIAのものづくりの根幹にあります。


― 美しさの本質
NOLVIAが大切にしているのは、
ただ「高価」や「希少」とされることに頼らず、
その素材が本当に美しいかどうか真っ直ぐに向き合うということです。
色彩、透明度、光の反射、そしてプロポーション。
数万、数十万もの候補の中から、これらすべてが整った上質なものだけを選び抜きます。
「このくらいでいい」という判断は、どんな場面においても決していたしません。
ほんのわずかな妥協さえ、美しさからは確実に遠ざかっていくことを知っているからです。

― 数字では測れない価値
素材の選定には、技術的な評価や学術的な知識も欠かせません。
けれど、NOLVIAのものづくりを支えるのは、何よりも磨き続けてきた審美眼と、研ぎ澄まされた感性です。
数値では表しきれない、かすかな揺らぎや、佇まい。
そうした、定義されていない美しさにこそ、私たちは目を向けます。
他者が定めた美しさの基準に倣うだけではいけません。
本当の美しさを見失ってしまいます。
その一つひとつが、NOLVIAの美意識にふさわしいかどうか。
その問いを軸に、丁寧に選び取ることをとても大切にしています。

― 美と、もうひとつ
NOLVIAの評価する宝石の価値とは美しさと耐久性のバランスにあります。
美しさとは——
色彩、透明度、光の反射の強さと色、そしてプロポーション。
耐久性とは——
硬度、靭性、退色や経年による割れなどへの安定性。
ただ美しいだけでは、100年後にも誰かに愛されるものは生まれません。
ただ強いだけでも、人の心を動かすことはできません。
「美しさとは何か」
その問いに真正面から向き合い続けること。
学術的な知識と芸術的な感性の両輪で見極めていくこと。
理屈に偏らず、感性に傾きすぎず。
その均衡のなかに、NOLVIAらしさと価値が宿ります。

― 敬意と信頼のなかで
素材の背景には、信頼を積み上げてきた宝石バイヤーたちとの確かな関係があります。
目に見える美しさだけでなく、その向こう側にある責任と敬意を大切にしながら、
世界各地から確かな品質の素材を厳選しています。
NOLVIAがお届けする作品は、
日々に寄り添い、特別な瞬間を彩り、
やがて次の世代へと受け継がれていくものです。
だからこそ、私たちは扱うすべての素材において、
その未来にふさわしい、揺るぎないクオリティをお約束いたします。
それが、NOLVIAの美しさへの誠実な姿勢であり、未来への責任です。