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あそびごころ
自然をよく見つめると、一見気づかないようなところに、
心惹かれる美しさがあります。
花びらの重なり。
葉の裏側に宿る陰影。
小さな生きものの愛らしい姿。
そうした、ささやかな発見や喜びを大切にし、
作品の中にも静かに忍ばせています。
ふとした瞬間に見つける小さなサプライズが、
心をふわりとほどく、きっかけとなれば嬉しく思います。
― 美しさをめぐる、まなざし
日本には、見えないところにこそ心を配る美意識があります。
着物の裏地に美しい色や柄を忍ばせるように、
誰かに見せるためだけではなく、
ふと気づいた人の心を喜ばせるための美しさ。
私たちの作品にも、そんな想いを込めています。
花の裏側に愛らしい生きものを忍ばせたり、
葉の陰に小さな木の実を隠したり。
それは、華やかさを競うためではなく、
気付いた方だけが感じられる、
ささやかな喜びのためのサプライズです。
― 記憶をそっと照らす
雪が静かに降り積もる中、
小さな手でつくった雪うさぎ。
その愛らしい耳と、ふんわりとしたシルエットは、
冬の日の儚い傑作でした。
今考えれば少しいびつな形も、
夢中になって過ごした時間も、
今ではかけがえのない思い出です。
何気ないものが、遠い日の美しい記憶を呼び起こすことがあります。
作品に込めた小さなモチーフが、
それぞれの方の中にある大切な記憶や、
忘れかけていたときめきに触れる存在であれたらと思っています。
幼い頃に感じた純粋な喜びや、
何気ないものを愛でる心。
そんな大切な感性を、
いつまでも忘れずにいてほしいと願っています。
― 大切なこと
日々の暮らしの中では、効率や便利さが求められ、
何気ない美しさに目を向ける時間は少なくなっています。
けれど、すぐには役に立たないものや、
一見遠回りに思えるものの中にも、
心を豊かにするものがあります。
ふとした瞬間、作品に秘められた小さな工夫に気づく。
「あら」と心が動く。
そんな一瞬が、忙しい日々の中でふわりと心をほどき、
小さく美しいものを愛でる気持ちを思い出すきっかけになれば嬉しく思います。
